
IKKOさんはじめ、プロフェッショナル・ビューティ会議の面々が銀座の「AACリニック」を訪ねたビューティ会議の後編は、予防医学の最先端、「遺伝子検査」について浜中先生にレクチャーを受けました。
IKKO 今年は、いわゆる遺伝子関係化粧品が各メーカーからこぞって発売されて、遺伝子の研究はどこまで進んでいるのかしらと思っていました。遺伝子検査を受けることで、何が分かるのでしょうか?
浜中先生 遺伝子検査というと寿命が分るのか、癌になるかどうか分るのかとか、運命の宣告みたいに思っている方が多いので、きちんと説明しますね。遺伝子検査といってもいろいろなタイプがありますが、当院で行っている遺伝子検査では62項目のSNPs(スニップス:一塩基遺伝子多型性=ひとりひとりの染色体の遺伝子配列の違い)を調べます。動脈硬化や高血圧が引き起こす心血管疾患(狭心症や心筋梗塞など)、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)、糖尿病、肥満、骨粗そう症など生活習慣病発症に関わる遺伝子をもっているかどうかを知ることで、リスクを予感し、そのリスクを軽減するためにはどうしたらいいかという生活習慣改善の指導をします。
Y なるほど。いま気になるインフルエンザですが、たとえば同じ環境にいて、インフルエンザがうつってしまう人と大丈夫な人がいたりしますよね、それって遺伝子的な要因もあるのですか?
浜中先生 ありますね。インフルエンザに限らず、感染症にかかりやすいかどうか、免疫力の高さについては一部、遺伝子検査で調べることができます。たとえば免疫力が障害されやすいということを知っていれば、ヨーグルトや舞茸など免疫力を高めるのに効果的な食材、あるいはサプリメントを意識的に摂ることで免疫力を高めることができますよ、というアドバイスをさせていただいています。
K 先生、私は運動しても食事制限してもなかなかやせられないのですが、それは肥満遺伝子に関係するのでしょうか?
浜中先生 標準値に対して基礎代謝量が少ないのかもしれませんね。同じダイエット法でも効果が出る人とそうでない人がいるように、遺伝子レベルで体質の違いがあるので、遺伝子検査をすると、自分に合った痩せ方、健康維持方法を知ることができます。今まではトライアル&エラーでしかなかったことが、効率的に痩せられ、より適切に健康を維持できるわけです。
IKKO (遺伝子検査の表を見ながら)この酸化ストレスって私けっこうあるような気がするわ。
浜中先生 酸化ストレスは、あらゆる病気のもとになるといわれる活性酸素に関係しますし、蓄積しやすい人とそうでない人がいるので、知っておいたほうがいい情報のひとつですね。酸化ストレスが生じると老化の原因にもなります。たとえば活性酸素が増えやすい体質の人が激しい運動をするとかえって活性酸素が増えてしまうので、そういう方は穏やかな運動を一定時間続けたほうがいいのです。
O もしかして自分に合わない運動方法をしているというか逆効果になってしまう場合もあるということですか。
浜中先生 そうなんです。直接病気に結びつくわけではなくても、体質に合わないことを知らず知らずのうちにやってしまうと、それだけ体に負担をかけているわけですからね。遺伝子的に生活習慣病になりやすいものを持っていたとしても、体質に合った生活習慣の改善によって、病気にかかる率を減らしましょうという予防医療のひとつが遺伝子診断システムなので、まだまだコストはかかりますが、活用していただければと思います。。
K 検査方法は血液検査ですよね?注射とか血を抜いたりするのが怖いIKKOさん、どうですか?
IKKO ほんと、私そういうの怖いんですけど、今回よくお話を伺って遺伝子レベルで自分を知ることの大切さが分かったので、検査をうけて自分の体調管理に役立てたいと思います。
浜中先生 わかりました。では検査結果が出るまでは数週間ほどかかりますが、その結果が出たらまたお話しましょう。
一同 ありがとうございました!
●AACクリニック銀座で調べられるリスク・体質
動脈硬化、多発性硬化症、高血圧、冠状血管症、心筋梗塞、肥満、脳梗塞、血小板凝集、血栓症、脳出血、脳虚血、偏頭痛、1型糖尿病、2型糖尿病、腎不全、自己免疫、動脈瘤、骨粗そう症、長寿
●遺伝子検査の流れ
カウンセリング・検査の説明⇒血液採取⇒解析(数週間程度)⇒検査結果に基づくアドバイス、カウンセリングなど
※遺伝子検査は一生に一度受ければよい検査です。個人情報にあたるため、本人以外には情報開示しないことになっています。
浜中聡子先生

