
青山のフレグラントスタディーズ・ジャパンにチーフインストラクターの若松さんを訪ねた課外授業の後編です。香りにまつわるストーリーや意外な使い方を知ることに。

若松 みなさん、個性が出ましたね。IKKOさんがお好きなイランイランはインドネシアでは新婚初夜のベッド周りに撒く習慣があるそうで、とてもムーディです。
IKKO あら~!ここ一番の勝負にはイランイランね!じゃあ初めて彼が自分の家に来るときの香りとしておすすめなのは?
若松 はずさないのは柑橘系ですね、オレンジとかベルガモットとか。ラベンダーって意外と好き嫌いあるんですよ。
IKKO 脚のむくみにはどう?
若松 ジュニパーベリーやグレープフルーツがいいです。ジュニパーはお酒のジンの香りづけに使われてます。
O 若松さんは香りを、実際にどんなふうに使い分けしてますか?
若松 仕事で緊張感のあるときはやっぱりラベンダーなんです。シャキッとしたいときはローズマリー、気分を明るく高めたいときはベルガモット。家に帰ったらサンダルウッドやフランキンセンスなど深く落ち着く香りを使っています。
IKKO オフィスにアロマを焚くとみんなイライラしなくていいんじゃない?
K うちのオフィスにディフューザー欲しいです。実際にアロマオイルの使い方としては?
若松 植物油を主体としたブレンドオイルはお風呂上りのマッサージに用いるのがいいと思います。仕事中など日中は、水を主体に作ったものをスプレーに入れて手のひらにシュッシュと吹き、それを深く吸い込むようにゆっくり香りを嗅いでください。嗅覚を通して全身で味わうように。そして今日は身体のどこに届くかを感じるとその日の体調が分かりますよ。たとえば同じローズマリーでも頭にすっとくる時と胸のほうに来るときがあります。
IKKO 香りの感じ方は人によって個性があるし、体調によっても違うというわけでしょ。いろいろ試して自分がこういう状態のときはこの香りが心地いいな、というのを覚えておくといいわよね。
若松 はい。精油は天然ですからメーカーによっても、植物が育っている環境によっても違います。例えば、わたしたちがラベンダーと言っているものは800m~1000mの標高の高いところに生息するtrue lavender(真正ラベンダー)で、自律神経を調整するラベンダー特有の作用をつくる酢酸リナリルという成分がたくさん入っています。もう少し下がるとラティフォリア(スパイクラベンダー)で、シネオールという成分が増えます。100mくらいのところだとストエカスラベンダーとなり香りがまったく違って刺激的です。野生のラベンダーもあります。同じ品種なのに野生だと複雑でワイルドな香りです。ほかにもいろいろあって目的によって使い分けされています。
IKKO 精油ってそれだけ強いものだから気をつけないとね。
O ほかにダメな場合ってあるのでしょうか?
若松 ラベンダーはリラックス効果の中で血圧を下げる場合もあるので、血圧の低い方には合わない場合もあります。セージは妊娠中避けたほうがいいかもしれません。悪阻にはミントの吸入がいいのですが、いずれにしろ妊娠中は専門家に相談することをおすすめします。
IKKO いろいろ分かってよかったわ。それじゃ、せっかくだからわたしお気に入りの、スラヴィックマッサージをお願いしようかしら。温めたくちなしの花のオイルがほっとするほど気持ちよくて、深~くリラックスできるのよ。
一同 若松先生、ありがとうございました!
若松和美さん (フレグラントスタディーズ・ジャパン チーフインストラクター)

