ボーテドIKKO

プロフェッショナル・ビューティ会議

気になる話題を徹底分析していくIKKOさんの勉強会。美容業界各社のPRを手がけるO女史、元大手百貨店の化粧品バイヤーのY女史、ライターK女史と共に繰り広げられるビューティ会議をお届けします。

第9回 8/5UP
アロマで癒す心と身体 前編

今回はプロフェッショナル・ビューティ会議初の課外授業、青山のフレグラントスタディーズ・ジャパンにチーフインストラクターの若松さんを訪ねて、香りと美容の関係についてレクチャーを受けました。嗅覚にも個性があることを肌で(鼻で?)感じる有意義な会議となりました!



一同 こんにちは!若松先生、今日はよろしくお願いします。

若松 こちらこそ!今日はアロマについて何でも聞いてくださいね。さっそくですが、これ食べてみてください。

IKKO 何ですか、ジェリービーンズよね。かわいいい~。

若松 ではみなさん、まず、鼻をつまんでください。そしてジェリービーンズを食べてください。

一同 どれどれ。いただきます。(……みな不思議そうに無言でもぐもぐ)

若松 では、手を離してください。

一同 ええっ!すごい!鼻をつまんで食べている時は味がぜんぜん分からなかった!手を離したらとってもフルーティー!!

若松  そうなんです。味を感じる半分以上は嗅覚なのだそうです。食事は鼻で食べていると言ってもいいかもしれませんね。人間の五感の中で、嗅覚は最も原始的で本能的な感覚と言われています。それだけ嗅覚と大脳はダイレクトに結ばれているので、たとえば好きな香りを嗅ぐことによってストレスが解消されるというのも、人間の生理的メカニズムに基づいた作用なんですよ。

O まさに英国流の「アロマセラピー」の極意ですよね。IKKOさん、好きな香りは何ですか?

IKKO  あー心地いい香りだなーっていう感じ方は、そのときの気分や体調によって多少変わりますよね? 最近は、ユーカリが好きです。定番なのは白檀(サンダルウッド)とバニラかしら。

若松 なるほど。ユーカリは呼吸器に作用する香りです。IKKOさん、過呼吸に持病がありましたよね。まさに身体が必要としている香りなんだと思います。サンダルウッドも慢性的な呼吸器の不調や気分を落ち着かせるため、バニラは香料として抽出されるので身体的な作用ではなく幸福感を感じる香りとして使われます。

K 英国流の「アロマセラピー」って、心理面への効果が主な目的かと思っていましたが、身体面にも効果が得られるものなんですか?

若松 植物の精油が持つさまざまな働きを嗅覚や皮膚を通して心身に取り入れて、美容や健康に役立てることを目的とした自然療法が英国流の「アロマセラピー」です。ホルモンの分泌量に作用するということは実証されていますが、日本では医療や特定の病気の治療というものではありません。たとえば仕事の前に気分をリフレッシュするとか、寝る前に緊張感をやわらげるとか、儀式的に脳のスイッチを切り替えるような効果が期待できるので、日々の生活の中に上手に取り入れるといいと思います。

O ということは、精油そのものの品質も大事ってことですよね。(精油の瓶を見ながら)ここにあるユーカリだけでも6種類!あ、この「フランキンセンス」ってたしかクレオパトラが愛用したとか?

IKKO うーん、ウッディでスパイシーね、確かにクラクラするような魅力的な香りだわ。

若松 クレオパトラは香りの演出の天才とも言われていますね。「フランキンセンス」は真のお香という意味でエジプトや中東では宗教儀式で焚いていた香りです。では、みなさんが今日気になる香りをあげてください。

(一同、精油の瓶を手に取り、直感で好きな香りをセレクト。)

若松 なるほどー。IKKOさんは呼吸器や疲労回復に効果のある香りを、Oさんは緊張緩和やストレス解消に関連する香りですね。やはり経営者としての一面を持ってらっしゃるからでしょうね。Kさんは、もしかして今日ちょっと体調不良ですか?

K はい。実は原稿の締め切りでここ2,3日あまり寝てないんです。

若松 選んだ香りにそれが表れてます。3つとも消化器系に作用する香りですよ。

IKKO なんだか占いみたいねー。

若松 では、みなさんが選んだ精油の効用をご紹介して、具体的な使い方などは次回に詳しく説明しましょう。

IKKOさんが選んだのはこの香り

精油 心に対する効用 体に対する効用
ローズマリー 脳神経の刺激、精神疲労・無気力の回復 頭痛・筋肉疲労の緩和、むくみの解消
サンダルウッド 心を穏やかにする、催淫 呼吸器・泌尿器の消炎・消毒
イランイラン 高揚、幸福感、怒り・不安の緩和、催淫 ホルモンバランス・肌の皮脂バランス調整
レモンユーカリ 活力、感情のクールダウン、集中力 風邪や呼吸器症状の緩和

Oさんが選んだのはこの香り

精油 心に対する効用 体に対する効用
フランキンセンス 鎮静、不安・強迫感の緩和 呼吸をゆっくり深くする、咳・気管支炎の鎮静
ラベンダー 緊張・不安・怒りの緩和、神経バランス調整 痛み・炎症の緩和、肌細胞の成長促進
ベルガモット 気分を落ち着かせるとともに明るくする 消化促進、食欲増進、ストレス性の肌トラブルに

Kさんが選んだのはこの香り

精油 心に対する効用 体に対する効用
オレンジ 落ち込んだ気分を明るくする 消化促進、食欲増進
ペパーミント 脳神経の刺激、感情のクールダウン 吐き気・便秘・下痢などの緩和、頭痛・神経痛・筋肉痛の緩和
ジンジャー 精神疲労の回復、心を温め元気づける 消化器系の強壮(消化不良・吐き気に)、循環促進


若松和美さん (フレグラントスタディーズ・ジャパン チーフインストラクター)

会社員時代に香りの精神面への効果に関心を持ちアロマセラピストに。アロマサロン、ホテルでのセラピスト業務、アロマセラピスト・リフレクソロジスト養成校講師、(社)日本アロマ環境協会認定校講師などで活動する中、英国フレグラントアース精油と出会い感銘を受け、フレグラントアース及びアロマセラピューティクスを取り扱うビー・エル・オーバーシーズ株式会社の教育トレーナーとなる。スラヴィックマッサージのアジアで唯一のチューターでもある。
フレグラントスタディーズ・ジャパン



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